時計仕掛けのアポカリプス┊感想

『時計仕掛けのアポカリプス』フルコンしました〜！発表された時から気になってはいたから、こうしてフルコンできて良かったなっていうのが率直な感想です。発表されたのが2020年だからそんなに前じゃないことにやや驚き。

攻略した順で感想話していきます。

○ルデル

公式のキャラクター紹介でラチアの次に位置づけられてる男の子という時点で恐らくタイプではないだろうなと思ってました。3、4番目を好きになる率が高すぎるので…。結論から話すと、もうすっっっごい好きだった〜！！！いい子だし、いい男すぎる。最初に抱いてたイメージは、幼馴染思いの優しい子で、大人しいタイプ。実際ルデルを知っていくと、大人しいわけじゃなくて冷静で落ち着いてる。身近にいるユナカやアンバーに劣等感抱いてる展開があるかと思いきや、まったくそんなことなくいい意味で裏切られた。指導役になるために育てられてきたのに、次の指導役がアンバーに決まってもあんなに素直に喜んでるなんて、もはや泣けてくる。それだけアンバーのことを大切に思ってたんだろうね；；

ルデル√は一番最初にやったから話の展開に慣れてなくて、どれだけ時間を遡ってやり直そうとしても街が燃えて、大切な人が死んでいくのを見てるのがめちゃくちゃ辛かった。だけど何回目かのルデルが死ぬ前に、また時間を遡るラチアの行動の助けになろうとしてるのが本当に本当にすごいなと思った……。「聡明」って言葉がぴったりすぎる。後悔して何かを責めたりすることよりも、次に何をするべきなのかを常に考えてる。自分が死んでいくとわかっている中でもそうやって動いていくルデルの姿になんとも言えない気持ちになった。

ルデルの言葉で心に残ったのが、「人は誰でも変われるよ、ラチア。……きみは今、悩んでいるんだね。人は前に進む時、必ず後ろを振り返って考える。あの時の自分は間違っていたって。その場に立ち止まったままであれば、振り返ることもないよ。後悔するってことは、前に進んでいるんだ、ちゃんと。」って言葉なんだけど、状況を伝えられないラチアのことを思って、わからないながらも寄り添ってるのが素敵すぎる。間違ってるのか、合ってるのかは誰にもわからないけど、ラチアが考えて選択して前に進んできたことに対して言葉をかけるところが最高。自分の身に起きてる辛いことを誰にも言えないって辛いじゃん；；その辛さに寄りそうルデル、いい男すぎて将来有望すぎる。ちょっとポンコツな部分があるっていうギャップも良い…！

どの√でもルデルはラチアやユナカのことを信じて、みんなを導いてる。そんなルデルが作る街の姿がいつか見てみたい…！てことで時アポFD、いつまでも待ってます。

最後に書くのもあれだけど、寺島さんの滑舌が悪いところがそこそこあってすごく気になったんだけど風邪でもひいてたんですか？

○リアン

リアンは予想通りのお話だった印象。大人っぽい見た目、CV.細谷佳正、ピアニスト、器用、どことなく影があるっていう特徴からもなんとなく話の展開を予想できた。こういうタイプに対する主人公は強くなる傾向にあるけど、リアン√のラチアはやっぱりそんなかんじだったかも。時間を戻した先でまだそんなに親しくないのにリアンの家に押しかけたり、バーに通ったりしてるのは恐怖(笑)

未来を変えようとしてるラチアに反して、どうにもならない諦めのようなものを持ってるリアンは対比してるようで、その二人が惹かれ合うのが面白かったかな。ピアニストのリアンが炎の中でパイプオルガンを弾き続けて街を破壊していくのはなんというか、切ない結末だよね〜…。

全体的に感想短くてごめんなさい。

○クアト

ダークホースすぎるでしょ？？？？？？？？？

ここ最近のわたしにしては珍しく、予想通り時アポはクアトが推しでした。好きな要素が盛り沢山！！公式のキャラ紹介でも「一見王子様のような外見だが、口を開くと負けず嫌いなひねくれもの街医者。主人公にはとても塩対応。」ってあって、好きでしかないと思いました………。金髪で目の色が緑？翠？………好きでしかない(2回目)主人公にだけ塩対応って時点でそれはもはや好きだと言っているようなものだよ！？って始める前から大興奮。ラチアにだけよそよそしいというか、距離があるかんじがたまらない。そういうのが好きな人はいいけど、冷たくされるのが苦手な人は最初ちょっと嫌かもしれない。この距離感にも理由があるのがクアトの切ないところだと思うけど、最初はそれがわからないからただそういう人なのかと思ってたな〜。でもラチアの誕生日に嫌々来てくれるあたり、絶対優しい人なんだろうなとは思っていた(笑)

クアトはツンデレの分類に入るのかな？ギャップが最高だったね。酔った時が可愛すぎて死ぬかと思った。ラチアを抱きしめながら甘めの声で「ありがとう」って言うのずるすぎる〜〜！！悶えた！！江口の演技に感謝！！しかもその後いい展開になるかと思いきや、寝ちゃうのまじクアトーーーー！！！！ってなったし、ラチアも心の中で（寝たーーーーーー！！！！）って言ってて笑った。気持ちがシンクロした瞬間。こういうのって普通男女は逆じゃない？？？いいかんじになったところで意中の彼女が寝ちゃって据え膳みたいになってるシチュエーションじゃない？？？寝ちゃうのがクアトなの本当に面白かった。クアトは童貞だからそう思うと納得なんどけど(何が)クアトとのやり取りは読んでて面白かったからすごく好き。ラチアが色っぽいことしてもそれを「破廉恥の押し売り」っていうの本当笑った。言葉のチョイスｗｗｗｗｗｗ

クアトのずるいポイントはまだまだあるんだけど、いつも「フィーリッツさん」って呼んでたのに急にラチアって呼ぶのはきゅんとした。話し始める前に「ーーそういえば、」ってついてる辺り、呼ぼうと思って呼んだのが伝わるからそこもニヤニヤする。可愛すぎる……。後半からのデレクアトは最高としか言いようがなかったですね。

「恋なんていらなかったんだ。そんなものを見つけたところで、俺は何も変われないし……未来は変わらない。でも……きみがいると世界が変わる。大切なことがどうでもよくなるし、どうでもいいと思ったことが、ーーーとても大切になる。よく聞くつまらない恋の話みたいに、俺のすべてがきみになって、きみのすべてが俺になれば……もう、何も……」

こういうの大好きすぎてつらい。恋を知らずいらないとさえ思っていた人が、恋を知って愛する気持ちが芽生えて、些細なことに心を動かされてることに激しく感動する。好きすぎてひとつの存在になりたいとさえ思ってるの可愛いを通りこして切ないよ！！！！

「きみを殺すくらいなら、俺が死ぬ。きみがいない未来に俺の未来はないよ。きみがいないとどこへも行けない……好きだ、ラチア」の言葉もすごくいい。こういうのに弱いから、好きすぎて守ってあげたいし一緒にいてあげたくなる。「きみがいないとどこへも行けない」が大好き。クアトは愛の言葉が多すぎて無理だったね〜。ニヤニヤしすぎて顔が痛い。きみの方ばかり見てしまうとか、スプーンでもフォークでもなんでも持つしやってあげるみたいなことも言ってたし、いくらでもラチアの助けになりたいとも言ってたな…。素直じゃないかと思いきや、結構ダイレクトに伝えてくるタイプだったから悶えっぱなしだった。キスまで熱烈。とどめの一発が「俺のお姫様」発言。ﾊｱｰｰｰｰｯｯｯｯ！！！！(天を仰ぐ)こうやって感想書いてて改めて思ったけどクアトはまじですごいな……。

クアトはずっと誰かを守って救う存在になりたいと思っていたのに、番人として誰かを殺さなければならない境遇にあって、その葛藤を続けてきた訳だけど、その運命から先に進むことができて本当に良かったと思う。

バッドエンドもすごく好みで、総じてラチアがほしい、俺の全部をあげるからきみの全部も俺にくれってかんじだったよね。それも強引じゃなく祈りに近い。それが切なかった〜；；；地上に出た後に箱をあけるエンドが猛烈にしんどくてもはや考えたくない(白目)

ハッピーエンド後の二人がどんな風になっていくのか、すごく気になるならやっぱりFD作るしかないよなあ〜……どうやったら出せる？？？？

○ジル

実はプレイ前に一番興味ないと思ってた子でした。プレイ後で一番印象が違うかも。ジルは冒頭の方から気になる発言をする子だな〜って思ってて、まずお花ちゃんって呼んでくるし、すごく褒めてくるし、ものすごく謎だった。お花ちゃんはただの愛称くらいに思ってたのにまさか結構大切な呼び名だとは思わず……。「今日も生きてて偉いね。」「呼吸も上手だ。動いてるところも可愛いね。天才的だよね。」とかの褒め言葉は現代社会に疲れたわたしの心に深く染み渡った………、こんな風に褒められたいなあ(笑)

箱の仕組みとかが解き明かされるお話だから理解するのがちょっと大変だったし、いまだに大まかにしかわかってない。ガネットの印象もだいぶ変わるお話かも？真相√に繋がってるのにはびっくりした。ジルのことを考えれば一緒になれて良かったね〜ってなるんだけど、ユナカのことも考えるとｳｯてなるし、ガネットのことを考えてもｳｯてなる。

ラチアが髪を切って、やや達観していって少し他のラチアと違う印象になっていくのが面白かった。髪の短いラチア可愛くて好き。

○ユナカ

推し候補だったユナカ、結局クアトだったけどユナカもめちゃくちゃ好きです。ユナカ推しというよりはユナラチよ幸せであれ……ってかんじに落ち着いた。

共通√でのユナカを見てすごく優しい子だなあと思ったんだけど、ユナカ√やると印象が変わる。優しいっていうのは合ってるんだけど、箱を使うまでのユナカはこんなに等身大の男の子なんだなって。最初見てたユナカは悟り？を開いた後のユナカだったんだな…。他√ではユナカのことがまだよくわかってないけど、ユナカが時間を遡ってることはなんとなくわかるから、ラチアに向ける言葉の端々が切なくて、ルデル√だったかのユナカの台詞で泣いちゃったくらいだった。どんな思いで見守ってるのよ；；；；

ユナカ√はユナカ視点になってるところが多いけど、これまた新鮮だったね〜。主人公が二人っていうのはこういうことか。彼目線とか好きだけど、その彼が主人公的な位置についてるのは新しい試みだなあ。色んなことを考えてたのがラチアにモロバレなのには笑ったけどｗｗｗｗｗ心の中で可愛い言いすぎ！！ニヤニヤが止まらんーー！！！顎が痛いｗｗｗｗｗｗ普通にエロいことを考えるユナカ、最高だよ！！！！！でも本当に本当に本当にラチアのこと好きだよね、何回でも言いたい、本当に。恋人になれなくても、離れ離れになってもラチアが幸せならそれでいいって言うユナカ、そんなん泣くわ；；；；でも一番は恋人になりたいって言っちゃうユナカも、なんだかユナカらしくて好きだった。

ユナカ√で一番ニヤニヤしたのは一緒に寝るところかな。クアトの時も思ったけど、ラチアの気持ちが純粋すぎるあまり余裕に見えるせいで男側が動揺してるの本当ウケる。ラチアと一緒に寝ることになって「指一本触れずに爆睡してやるよ」ってムキになっちゃうの可愛すぎるでしょ。それで結局眠れなくて寝坊って(笑)ユナカに胸あたり触らせてるラチアすげ〜〜よ！！！あそこめっちゃ好き！！ユナカを生殺しにして自分はあっさり寝るの本当ウケるけど。翌朝ルデルに見られてルデルのほうが気にしてるのも笑うし、男同士で気持ちをわかり合ってるのも面白かった。親友ってかんじがして好きだなあ〜。ユナカとルデルはすごくいい関係だと思う。ユナカがルデルに対してあんな態度とっても変わらないルデルはやっぱりすごいよ。

ユナカはラチアの尻に敷かれてそうなところが可愛いかな。素直に謝れるけど、大事なことにすぐ気づけないから喧嘩にもなる。ラチアと一緒ならそれさえも幸せそう。末永くお幸せにー！！って気持ちだけど、やっぱりFDは欲しい。

真相√のラチアを探すユナカはしんどさしかなかったので本当もうやめてくれってなったけど、そういう誰もが幸せで丸くおさまってないところがいいんだよなあって気持ちもある。

○真相

お花ちゃんのラチアとガネットが一緒にいるのは、あれはもうガネットEDみたいなものだよね？ガネットも最初と印象変わったキャラかな。達観してるかと思いきや寂しがりだし、ジルに甘い(笑)

とりあえずこんなかんじです。

ラチアの声に関しては、思ってた声よりロリっぽくて驚いたけど慣れたら気にならなかった。むしろラチアっぽくて好きです。最初はお花畑な子なのかなと思ったけど、そんなことなくてちゃんと自分で未来に向かっていくところが格好良かった。時には間違ったり、心が荒んだりすることもあったけど、それも人間だなあって。

スチルに関してはおかしくないかと思う絵もあってそれが残念だったのと、普通に絵のクオリティが低いのが気になった。オトメイトの絵師さん、みんな綺麗だからな〜。お話が良いだけに絵がもっと綺麗だったら売れたんだろうなと思わざるを得なかった。個人的にはファンタジーな世界観に合ってると思うところもあるから嫌いじゃないけど、スチルが出た瞬間に感動させてほしいと思ってしまうのは事実。ただスチルの構図は好きなのも多かったから、もっと上手くなって(上から目線やめろ)時アポの絵をまた見たいなって思いました！あと主題歌に関しては完全にわたしの好みだけど、もうちょっとしっとりしたかんじでも良かったんじゃないかなって思う。若干世界観と合ってないような…？歌謡曲みたい。EDの「祈り」は好きです。勝手にユナカに置きかえてるけど切ない。

ここ最近やった乙女ゲームでは上位に食いこむ作品になった。オトパにきてくれ〜！！！！

未来は簡単に変えられないし、過去もやり直せないからこそ、今がより一層大切に思えるそんなゲームでした。